需要と供給を見抜く

物件は、それがどのような目的で建てられたもので、どういった機能を期待されているか、ということを明確に定義づけられているものです。住宅、ショッピングモール、事務所、公民館、工場……これら無数にある不動産のカテゴリーは、物件の外観や材質といった物質的な特性と同じかそれ以上に、モノそのものとしての物件が持つ価値を左右する要素となります。それは単に、工場は製品を生産するのだから富を生産する、有益な施設である、といったような主観やイメージからのみ形成されるものではありません。

その判断に大きく影響するのが、“需要と供給”の面からの考察です。

物件が持つ機能と目的は、そのような働きを行うことができる施設が必要とされている場合にのみ、つまり需要がある場合にのみ、有効なものとみなされるのです。

あなたが投資を検討している土地をリサーチする目的は、この需要と供給を把握することにある、と言えるかもしれません。

原則として、“需要が高く供給が低い”というのが、理想的な状態であると言えます。ある区域において必要に迫られているが、未だ十分な供給がなされていない施設、というものが発見できたならば、それは良い投資のチャンスの一端であると言えるかもしれません。住宅を例にとれば、大きな工場があり、1,000人以上の従業員が勤めているとします。今の所、工場は寮を持っていません。そのため、通勤に1時間以上かけている従業員が多数存在している。この状況はつまり、住宅の需要が高く、それでいて十分に戸数が存在しない、つまり供給が低いということになるのです。