需要と供給を左右する要素ー人口

雇用が重要であったのは、基本的な傾向として、雇用のある地域は人口が大きくなることが多い、というデータがあるからです。しかしそれは、あくまで大まかな傾向でしかありません。

雇用のような事情以外にも、人口を増減させる要因というものは、無数にあります。国内有数のバカンス地である。長く維持されてきた伝統文化の根付いている地域であり、引退した富裕層の多くがそこで余生を営むことを夢見ている。高級住宅街として有名で、そこに居を構えることは一種のステータスとされている。

そのような、一般に広く浸透しているパブリックイメージに従って、物件を探すような人々はやはり、一定数見込まれます。長い間、住むのに最適な土地、一度居を構えて見たい土地と認識されてきたという歴史を持っているのであれば、それはそのような評価がこれからもおそらくは維持されていくであろう、と言う見通しの根拠になりえます。

また、これからそのような価値を獲得していくであろう、潜在的に価値の高い土地というものもあることでしょう。高速道路や新幹線の敷かれる計画が発表されており、雇用の増大はもちろん、首都圏へのアクセスの利便性の向上によって、新たなタイプのベッドタウンとして徐々に定着していくかもしれない、そのような予想も、確実なデータに基づく論理的な考察であれば、判断材料としても良いのではないでしょうか。

また例えば2020年に開催される東京オリンピックが、会場である東京の不動産投資マーケットに、どのように影響するのか、周辺地域にはどのような需要が生まれる可能性があるだろうか、などといった大きな行事・イベントによる効果も良い取引のチャンスになりうるでしょう。